13日目(28番)11月6日
◯歩数 57696歩
◯距離 40km
◯出費
・食費 3708円
・温泉 800円
今日は初めて40km歩いた。テントを張ったのも22時とかだ。
朝6時出発。28番大日寺までは30キロもある。10キロ3時間のペースで計算すると15時に着くが、実際には足が痛くて休憩が多いのでもっと時間がかかるだろう。なんとか17時に間に合わせなくてはならない。それからどこに泊まるかまでは決まっていない。昨晩考えたのは大日寺までの経路だけ。歩きながらペースと相談して決めよう。
ローソンに寄って公園で朝ごはん兼休憩。ガスでお湯を沸かしてコーヒを飲んでみる。
が、やっぱりなかなか大変だ。歩くだけで忙しいから、ゆっくりするとか、まったりご飯食べるとか、全然そうする余裕が無い。とにかく今日はここまで行くんだっていうプレッシャーの中で歩き続けなくちゃならない。お遍路ってそういうものなのかしら。
暑いし、洗濯物増えるからという理由でザックに仕舞いがちな白衣を、ザックにつけられることを発見する。これはいい。金剛杖も菅笠もないので、お遍路だと分かってもらえないのだ。
高知は景色が綺麗だからサイクリングも楽しそうだ。サイクリスト達も沢山見かけた。
この辺りで、逆打ちをしている老夫婦に出会った。15分くらい話をしておすすめの宿も教えてくれた。車で4回、歩きで7回?とか言ってたかな?とにかくめっちゃ2人で回っているらしい。横浜から区切りと言っていた。2人とも凄い幸せそうだ。
旦那さんがお遍路に関する本を書いているそうで、教えてくれた。帰ったら読みますと言ったけど、まだ読めていないので早いところ読みたい。
その旦那さんが言っていたけど、1周終えるとまた回りたくなるから、いつかまた会えるだろうと。
全くそんな気はしていない。今だって願わくば帰りたいしやめたいし辛い。折角の休みをこんなお遍路なんかに費やしていて良いのだろうかと常に思っている。野宿怖いし。他のこともっと取り組んだ方が良いのではないかと思う。それが本音だ。
それでも、やり終えると、またやりたくなると言う・・・
老夫婦は凄い応援してくれた。この人達とはもっと話していたいなと思ったけど、相手も出発するようで立ち話だけで終わった。
お遍路をしてて不思議なのは、1人で歩いているとしんどくなってくるのだが、すれ違った人のちょっとした一声や挨拶なんかですごい元気になること。まして、このような感じで話しがちょっと盛り上がると格段に気力が回復する。歩くという意識から一時的に解放されるからだろう。
老夫婦と別れて、頂いたお菓子を食べながら歩く。さっきまでのしんどさが無くなった。
その後もちょくちょく休憩挟みつつ歩き続ける。
ミタニ組の休憩小屋。
また歩く。
寺の4キロ手前くらいでスーパーに寄って食料や非常食を買う。お腹が減ったが座れる場所が無いので寺まで我慢か・・・
遍路地図には載っていないけど休憩所があったので、先ほど買った寿司を食べる。
この地図は載ってない休憩所がちょいちょいあるし、トイレの記載があってもいまいちどこにあるのか分からなかったり無かったりであまり信用できない。そもそも東西南北と縮尺がページによってバッラバラなのでとにかく見づらいし分かりづらい。
ネットでもそう言う意見が沢山あるし、出会った人たちもみんな同じこと言う。
そして・・・
16時過ぎになんとか着けた。
で、どこで寝るか全然決まっていない!この日没間際になって決まっていないことが結構というかかなりストレス。
大日寺には通夜堂があるみたいだが、まだそれに泊まったことがないのでどうなんだろうか?そして先にも進んでおきたい。グーグルマップで色々調べているうちに、遍路道の近くに温泉があった。入りたい。しかしあと7キロもある。温泉の近くにテント張れそうな公園もあるっぽい。途中遍路小屋があるのでそこも候補の一つだ。
夕焼けの中歩き出す。
もう真っ暗だ。細かい道が多く分かりづらいなと思っていたら、紙の地図があった。ありがたい!野宿候補だった遍路小屋の松本大師堂は周囲が墓場だった。うん、僕にはちょっと厳しいです・・・大師堂という名前が付くところは墓があるんだろうなとこの時察する。
そして19時過ぎくらいに温泉に着く。「天然の湯ながおか温泉」
温泉に浸かって足をマッサージ。疲労感がすごい。レストランで夕食を食べた。
結構なボリューム、美味しかった!
そして22時前くらいに公園に着く。
テントを張る場所に迷った。屋根のある運動場やベンチもあるのだが、あえて駐車場の電灯の隅にした。申し訳ない気もする。マナー違反な気もする。なんだろう、ボールの音が聞こえてきたらマジで怖いとか想像してしまって、そこにした。
野宿には体力も精神力も必要である。野宿向いてないと思う笑
テント入ってすぐに寝てしまった。なんだかんだで今日もなんとかなった・・・
明日に続く。